はじめてのフルサイズ一眼

基本、撮影を伴う仕事は外部のカメラマンさんにお願いしているのですが、ときに編集者やライター自らデジカメ片手に取材を行うこともあります。撮影の予算がつかない、短納期すぎてカメラマンを仕込む時間がない、などなど色んなケースがありますが、そうした場合でもなるべく写真のクオリティは落としたくない。やっぱり写真が綺麗だと、記事全体の見栄えがまるで違いますし。


というわけで、買ってしまいました。

Nikon「D750」です。ニコンにおけるフラッグシップモデルのひとつ前のカテゴリー、いわゆるハイエンド機ってやつです。憧れのフルサイズ一眼レフカメラです。会社だとこういう機材を堂々と経費で買えていいですね。

 

ハイアマチュア、プロ仕様の機種だけにそれはもうハイスペック。これまでのカメラがおもちゃに思えてしまうほど素晴らしいカメラです。まあ僕の場合、これまで使ってたのが1万5000円のコンデジなので、キリからピンへの振り幅がデカいというのもあるとは思いますが。

 

感動ポイントは色々あるのですが、何よりふるえたのはその広い画角と奥行。フルサイズってこんなに「広く」「深い」写真が撮れるんですね。「世界って広かったんだ…」。そんなことに改めて気づかされるというか、まさに視野がぐっと広がった気がします。

”ただシャッターをおすだけ”で、こんなに「奥行ズーン」な写真が撮れてしまうわけです。僕の手柄ではまったくなく完全にD750先生のおかげなんですが、なんか急に写真が上手くなったような気がしてしまいます。

■単焦点レンズで物撮りもイケます

標準レンズだけでも十分に素晴らしい写真が撮れるんですが、せっかくの一眼レフなので「単焦点レンズ」も同時に購入してみました。

 

うちみたいにガイドブック制作などの仕事をしていると、校了間際になって掲載する商品のサシカエがあり、突発的にブツ撮りが発生したりします。でも、小物1点を撮影するだけのためにカメラマンさんにご足労いただくのも申し訳ないですし、コスト的にも見合わない…。とはいえ、ブツ撮りってビギナーにはなかなかハードル高いんですよね。

 

そういう意味で、特定の被写体をスパっと切り取り、美しいボケ味を演出してくれる「単焦点」は主にブツ撮り用に活躍してくれることと思います。

 

試しに、そのへんに転がっているモノを撮影してみました。

その優れた描写力で、僕の曇った眼では見通せない微細な質感まで表現してくれています。おかげで、時計にけっこうゴミがついていることが分かりました。

ちなみに上の写真は、近所でやっていた「聖闘士星矢展(@ヨドバシ秋葉原店)」のジオラマに寄った一枚。星矢たちをエリシオンへ導くべく、命を賭して嘆きの壁を破らんとする黄金聖闘士たち。そんな80年代生まれにはたまらない名シーンを、あふれる臨場感をもって表現してくれました。ミロ(蠍座)の背中が渋いですね。コスモを感じます。


いやあ……やっぱレンズって大事なんですね。

なんだかニコンのステマみたいになりましたが、何が言いたいのかというと「やや予算に乏しい案件でも、うちはそれなりに良い写真撮りまっせ」ということです。

 

ということで撮影を伴うお仕事、ぜひぜひお待ちしております。