5期目に入りました

入社2週目のスタッフが「私ばっかり定時に帰って申し訳ないので…」と、帰り際にあったか~い缶コーヒーをくれた。
僕がろくに帰らずぼろ雑巾みたいになっているのが、いたたまれなかったのかもしれない。

「(定時で帰るのが)当たり前なんだから気を遣わなくていいんだヨ」とぼろ雑巾なりに余裕を見せてみたが、こういうまじめな若者の良心を搾取したら超もうかるんだろうなと、悪の心が一瞬よぎってしまった。

しかし、うちはやらない。

世の編プロの8割がそうだったとしても、ブラックな労働を強いなければ会社が続けられない状況になったら、残業代をカットする前に解散して一人に戻ろうと思う。

うちで働いてくれるスタッフには「時間」か「お金」、最低でもどちらかで報いたいと思っている。
やりがいは大いに感じてもらいたいが、いわゆる「やりがい搾取」はしない。1日8時間、週40時間を超えたら「1.25倍の割増賃金」をきっちり支払う法律を、うちは当たり前に遵守する。
仮に残業をたっぷりさせてしまった翌月は、その貯まった残業代で贅沢な旅行でもしてきたまえと、パンパンの給料袋を渡す(振込みだけど)。そういう社長に、わたしはなりたい。

フェイスブックなどではちょいちょい「ホワイト企業(社長除く)アピール」していて多分ウザがられていると思うのですが、10月で5期目を迎えスタッフも増員したということで己を奮い立たせる意味でも改めて書いてみました。ごめんなさい。


ついでなので、「5期目の方針」をなんとなくまとめてみる。

・月に1本は「渾身の記事」を作る
・若者2人を育てる
・できれば黒字
・ぼろ雑巾みたいにならない

「渾身の記事」とはじつにあいまいだが、今期は数を裁くよりも「一つひとつ丁寧に作る」方向性にシフトしていきたい。そして、できれば月に1回くらいはバズらせたい(できればね)。

若者2人というのは最近採用した24歳の女性と25歳の男性。いずれも未経験だが、それぞれ魅力的な若者だったので2人とも来てもらうことにした。ちなみに缶コーヒーくれたのは24歳の方だが、すでに頼もしい戦力になりつつある。ありがたい、ありがとう。来週から入ってくる25歳の男もまた面白そうな若者なので楽しみだ。
これでやじろべえは総勢4名になる。なお、うちの定員は5名と考えていて、いまゆる~く勧誘している人がいるので、その人が入ってくれたら完成します。

「できれば黒字」は、いちおうこれまで4期連続黒字なので、それは継続したいなと。
ただ、増員もしたし5期目は「良記事を作る期」と定めたので、効率は悪くなるでしょう。最悪「ちょい赤」くらいでも、今期はまあ良いかなと。

あと、これは個人的なやつですが、ぼろ雑巾みたいにならない。ちゃんと家に帰って、風呂入って寝ます。糸井さんも「ちゃんとメシ食って、風呂入って、寝てる人にはかなわない」って言ってたし。メシは必要以上にモリモリ食ってるので、あとふたつもきちんとしたい。

以上、5期目に向けた備忘録でした。

 

 

やじろべえ株式会社 代表 榎並紀行